私事ですが、今年2020年の1月に日本へ一時帰国した際にイギリス人の彼と日本でめでたく結婚をしました。新婚ほやほやです♡と言いたいところですが、結婚指輪も結婚式もまだ、というか予定すらなく、結婚したことは、時々、「Ah my wife❤」「My husband❤」と言い合って実感しています。
と、話はそれましたが、今回は『イギリス人と日本で結婚する場合にはどうすればいいか』を私の実体験を交えて紹介します。
必要な書類は?
書類はパスポートも含めて全部で5つ※。イギリスで取得しなければいけないものや取得に予約が必要なものもあるので、要チェックです。
【必要な書類】
- ≪イギリスで取得!≫出生証明書原本(両親のフルネーム入り)+ 日本語翻訳
- ≪要予約・在日イギリス大使館で取得!≫Affirmation of Marital Status(婚姻要件確約書)+ 日本語翻訳
- イギリス人の旅券原本 + 日本語翻訳
- 日本人の戸籍謄本(※本籍地以外で結婚する場合)
- 婚姻届け
書類集めから手続きまでの流れ
- イギリス人の出生証明書原本がどのくらいで手に入るか確認・手配
- 私の彼の場合は、彼の両親が持っていました。 - 在日イギリス大使館の予約状況を確認、予約をする
- 一時帰国の場合は、帰国期間と予約日の調整が必須です! - パスポートと出生証明書がすでにある場合は、日本語翻訳をする
- 翻訳者や形式に指定はありません。インターネットで「パスポート 翻訳 テンプレート」などと検索をかけると、翻訳のテンプレートが出てきます。各書類のコピーに日本語翻訳を追記でも大丈夫だと思います。 - Affirmation of Marital Status(婚姻要件確約書)の記入をする
- 記入は大使館でも可能ですが、イギリス政府のサイトで用紙をダウンロードできるので、事前に印刷をして記入を済ませておくとスムーズです。※両面印刷のみ。片面印刷は受理されませんのでお気を付けください。※サインはしないこと! - 在日イギリス大使館で宣誓、Affirmation of Marital Status(婚姻要件確約書)にサインをする
- 手続きに50ポンド(日本円で支払う) - Affirmation of Marital Status(婚姻要件確約書)を日本語翻訳する
- 私はAffirmation of Marital Status(婚姻要件確約書)のコピーに日本語翻訳を追記しました。 - 役所で各書類を提出、必要であれば婚姻届受理証明書を取得
- 出生証明書原本は、希望すれば返してもらえます。
※私は念のため提出日の前日に役所へ行き、書類の不備等がないか確認をしました。
各国の滞在許可証などを申請予定の方は、受理証明書を受け取った後に外務省でのアポスティーユ認証の申請・受け取りや各言語への翻訳依頼の必要があるかもしれません。
所要日数は?
書類等に不備がなければ、結婚は1日ですることができます。
【私の実際のスケジュール】
・1/7(火) 日本到着、婚姻届けと戸籍謄本受取(事前に親へ準備をお願いしました)
・1/8(水) イギリス大使館にてAfirmation of Marital Status(婚姻要件確約書)受取(約1ヶ月前に予約済み)
・1/9(木) 区役所にて婚姻届けと各書類を提出・受理、婚姻届受理証明書取得、外務省にて婚姻届受理証明書のアポスティーユ申請
・1/10(金) 外務省にてアポスティーユ認証付き婚姻届受理証明書受取、 翻訳士に発送(翻訳士とは事前に相談済み)
・1/13(月) 郵送にて原本(アポスティーユ認証付き婚姻届受理証明書受取)と翻訳受取、日本出発
婚姻届けが受理されたら
海外に滞在予定の方は、役所で婚姻届受理証明書の発行(有料)をして、外務省にてアポスティーユ認証(無料・所要日数2日)を受ける必要があるかもしれません。
私の場合ですが、結婚後にイギリス人の配偶者としてドイツで滞在許可を申請したのですが、その際の必要書類として、アポスティーユ認証付きの婚姻届受理証明書の公認翻訳士によるドイツ語翻訳がありました。
備考
・在日イギリス大使館
手続きを行うのは窓口が2つほどの小さな部屋で、スタッフも1人か2人ほどしかおらず、とても静か。テーブルには、訪れた人が書き込めるノートがあり、見てみると私たちみたいな人たちがたくさんいるんだなぁとほっこり。
・婚姻届け
婚姻届けを提出する際に写真を撮る人って結構いますよね?あれっていつ撮っているんでしょうか?提出する前?私は受理されてから写真を撮れると思っていたのですが、できないんですね。婚姻届けは提出したらそれっきり(よく考えてみればあたりまえ)。 ちなみに私たちは婚姻届けを提出する直前に職員の人に写真を撮ってもらうことができました。
・婚姻届受理証明書
婚姻届受理証明書はA4サイズ型(350円)と賞状型(1,400円)があるのですが、賞状型は発行に数日から数週間かかる場合があるようです。私は賞状型が欲しかったのですが、「執筆を依頼するので数週間かかります」とのことで断念しました。なので、賞状型をご希望の方は事前に役所への確認をおすすめします。
・パスポート
イギリス大使館や外務省への入館にパスポートは必須です。お忘れなく!
・ドイツ語公認翻訳士
今回、私の婚姻届受理証明書の翻訳は、ツッキー翻訳事務所に依頼をしました。事前に相談をして、実際の発注は週末にもかかわらず、納品までとてもスムーズにご対応してくださいました。
まとめ
イギリス人と日本で結婚するためには、日本人同士での結婚手続きより少し手間はかかりますが、終わってみればそれほど大変ではありませんでした。書類集めやスケジュール調整等で頭を抱えることもあるかもしれませんが、その時は「結婚というイベントは人生に滅多にない、今回だけ」と頑張ってください。